皆様は超芸術トマソンをご存じでしょうか?
1972年に赤瀬川源平氏らによって提唱され今なお路上観察者やマニアック散歩を愛好する人にとっては欠かせない概念となっています。
どういうものか言葉で説明すると、
不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。
端的に言うと建物にくっついている役立つかわからない、なぜそこにあるのかわからない何か
といった感じでしょうか。
この記事では、散歩&路上観察で見つけた超芸術トマソンを紹介していきます。
影タイプ1
いわゆる原爆タイプです。かつて隣にあった家の跡がくっきりと残ってしまった、比較的見つけやすいトマソンの一種です。こちらもその1種ですが、窓があるのが気になります。
跡がくっきりつくほど密着していたお隣さん同士に果たして窓は必要なのでしょうか。なんのための窓だったのでしょうか。無用窓、純粋窓も付属している珍しいとまそんです。
影タイプ2
こちらはわかりやすいオーソドックスな影タイプのトマソンです。教科書にのせたいです。
観察していると、建物1階部分がコンクリートになっており影がないのが気になりますね。さては、影タイプを予防する技術が開発されていますか?
ひさしタイプ?影タイプ?
これはひさしタイプでもあり、かつて隣にあった家のフォルムも想像できるため影タイプと解釈もできそうです。このひさし、ほんまにいるん?解体の時に一緒に取ってしまいそうになりそうなのに、よく我慢してくれました。
ヌリカベ
どう見ても前世が玄関の壁です。これをトマソン界隈ではヌリカベというらしいです。上半分をぬってくれたら完璧にヌリカベでしたが…
また玄関として使うかもしれないという家主の思いがみえてきます。
これもトマソン
1000年後、この意味ありげに積まれたブロックを未来人が見たら、きっと考察を始めてしまうでしょう。意味ありそうで意味のないこの積まれたブロックも超芸術トマソンかもしれません。
しかも、意味ありそうで多分意味のないこの積み方の「超芸術」ポイントがかなり高いです。
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